コロナで結婚式を延期するから、入籍も延期することにした

私たちの現状

今年、2020年秋頃に、結婚式をするつもりでした。
そして、結婚式と同時に入籍をするつもりでした。

結婚式の希望日程の約1年前、2019年秋に、結婚式場見学などに行ったけど、「半年以内の日程を予約するほうが安くなる」と言われ、2020年春の式を勧められました。
3つ式場を回って、どこでも同じことを言われ、貰った見積もりは、2020年5月と6月のものでした。

正直私は、「早い分にはいいじゃん」って思うところもあったのだけど、「半年はちょっと急すぎる…入籍も早まるとなると親も覚悟できてないと思う・・・」となんだかびびった様子の彼氏の判断で、見学した式場はいったん断り、予定通り2020年秋の計画で行くことにしました。

でも安く済ませられるならそうしたいので、式場探しは希望日程の半年前、2020年春頃から始めようと思っていました。
結婚式の準備は大変だと聞くので、一緒に暮らしていたほうがなにかと楽だろうと、2020年春から同棲も始めました。

コロナと結婚式

で、いま。結婚式場を探し始めようと思っていた、2020年春です。

コロナ。
緊急事態宣言。

結婚式が中止や延期になった花嫁さんがたくさんいるそうで、本当に気の毒に思っています。

私達も、もしかしたら、あのとき見学にいった式場で今年5月の結婚式とかを予約してたかもしれない。
彼氏がびびってくれてよかった(笑)
なんだかんだで彼氏は強運の持ち主なので、何か感じるところがあったのかもと思う。もう頭が上がらない。

式場探しを始める予定だった時期だけど、自粛のため、式場見学も行けない。
オンライン見学とかやっているところもあるけど、式場見学も結婚準備のイベントの一つだと思っているから、できればちゃんと行って楽しみたい。
そもそも、オリンピック後の秋に、コロナが収まっている保証もないから、いま契約する勇気もない。

しばし、様子見。

この調子だと、2020年秋の結婚式は、たぶん諦めます。

結婚式の準備は1か月あればできる!なんてスマ婚かどこかで言われたけど、私はいろいろ手作りしたり、準備のひとつひとつをイベントとして楽しみたいと思っているから、見学から当日まで半年くらいは欲しい。
もし夏ころにはコロナがすっかり収まったとしても、そのときに式場見学から始めたら、秋では準備期間が短すぎる。

同棲始めちゃったし、新鮮さの残るうちにとんとん拍子に話が進むって感じが理想なので、あんまり長引いてほしくないんだけどな。どうなることやら。

結婚式だけではなく、入籍も延期する

結婚式の延期は仕方ないとして、問題は入籍。

2020年の秋に、結婚式と同時に入籍をする。という予定はもう叶わない。
2020年の秋に入籍だけするか、結婚式と同時にするために入籍も延期するか。

周囲の意見は、「籍だけ先に入れちゃえば?結婚式なんてあとからでもいいんだから」というのが多数派でした。親もそうでした。
でも結局、入籍も延期することにしました。

理由をいくつか書きます。

人生の節目を大事にしたい

もともと、結婚式と入籍を同時にしたいと思ったのは、ちゃんと人生の節目という区切りをつけたいと思っていたから。
結婚式ってそういうイベントだとも思う。なんせ、神様の前で誓うんだから。

個人的な当初の理想では、一緒に暮らすのも結婚式の直後からにしたかった。
まぁ、式の準備と引っ越しともろもろの手続きをすべて同時期に行うのが日程的に厳しそうだという、彼氏の意見ももっともだと思ったし、ちょうどその時読んでいた「東京タラレバ娘」に影響されて、東京オリンピックを一人で観たくないと思う気持ちもあったりして、そこは諦めたけど。

一緒に住み始めて、ちょっとしてから婚姻届を出して、またちょっと後に結婚式。
と、だらだらと一つずつ進むのはあまり好ましくない。

大事なことだからこそ、しっかり節目を感じて、決意を新たにする瞬間が、あるべきだと思う。
だからせめて、神様に誓う結婚式と入籍くらいは一緒にしたい。

入籍日にこだわりがない

私達には、結婚記念日にしたいこだわりの日付というのがない。

誕生日とか交際記念日とか、既に二人にとって意味のある日付よりは、それとは別の新しい日がいいとは思っている。
一緒に住み始める日とか、思い立ったら吉日、というタイミングはもう過ぎてしまった。

希望日程がないからこそ、結婚式と同時というのが一番わかりやすい記念日になるのではないかと思う。

結婚記念日ってなに?

結婚記念日と呼ばれる日は、入籍した日?結婚式を挙げた日?どっちなのだろう。

一般的には入籍日を指すことのほうが多い気はする。
けれど個人的には、役所にいって書類を提出しただけの日より、神様に誓ってみんなに祝われる結婚式の日のほうが、ずっと大きな節目になるような気がする。
入籍という作業は、人生の大きな分岐点ではあるのだけど、将来、初心を思い出そうとしたときの「その日の思い出」としては地味だ。

その地味な日を、指輪の刻印に入籍日を書くのも、何年たっても記念日としてお祝いするのも、ちょっと違う気がして。
結婚式を挙げた日を記念日にしたい。だから、そのタイミングで入籍したい。

婚約指輪がとても気に入っている&指輪交換まで結婚指輪をしたくない

入籍と結婚式を違う日にする場合、いつから結婚指輪をつけるのだろう?
結婚式の指輪交換までは指輪をしないのか、ペアリングとか代わりのものをつけるのか、それとも結婚指輪をつけているのか?

どれもピンとこない・・・。
やっぱり節目を大事にするなら、結婚指輪は、指輪交換したその時からつけ始めたい。

それに、このブログでも沢山記録しながら、楽しんで選んだお気に入りの婚約指輪。
結婚指輪をしてしまったら、婚約指輪はなかなかつける機会がないというし・・・
結婚式で指輪交換をするぎりぎりまで、この婚約指輪をできるだけ長くつけていたい!

そのためには、結婚式の日に入籍するのが一番いい気がするのです。

結婚式に「今更感」が出るのではないか

入籍後半年とかならいいけど、コロナがこの先何年も続いたとして、結婚式ができるようになるのが3年後とか5年後だったら?

籍を入れて、報告して、SNSとかでも当たり前に「旦那が~」とか書くようになって。
何年もそうして、私が結婚していることが友人達の中でも当たり前になったころに、「結婚式やります」っていっても、招待される友人たちからしたら「え、今更?」って思われるんじゃないかと思う。

何年もつけて指に馴染んだ結婚指輪で、指輪の交換?
ケーキカットは、夫婦になって初めての共同作業?
交際期間よりも結婚生活のほうが長いプロフィールムービー?
「おめでとうー」って、何に対して?

カジュアルなお披露目パーティーならともかく、私のやりたいような一般的な結婚式をするには、なんだか変なことになりそう。

子産め問題

この年齢で結婚しちゃうとたぶん「次は子供だね」「早く孫を見せろ」という話になる。
親のその気持ちはわかるし、自分の年齢を考えれば焦るべきなのだけど、それでも、結婚式の前に子供は欲しくない。だったら、入籍してないほうが、その話題をかわしやすい。

子供のいない余裕のある状態で結婚式準備というデートがしたいし、今の体形でドレスが着たいとかいうのも理由だけれど、なにより子供がいたら、お金のことを考え始めるだろう。自分たちの結婚式よりも子供の将来のために・・・と、彼が考えだしてもおかしくない。それは困る。

たかが結婚式なんて憧れのために、子供を産める時期を逃すかも…という恐れもないわけじゃないけど、私は、もし親になるなら「子供のために自分にとって大事ななにかを諦める」という経験はあってはいけないと思っている。

将来、何か子供にイラっとしたときに、子供に「あんたのせいで私は、」(言葉上は「あんたのために」だとしても)と言ってしまう要素があるのはいけない。私はたくさん言われたから。だったら産むなって思ったから。

親になるかもしれないならなおさら、自分の幸せを無視したくない。

入籍を後回しにすることのリスクとその回避

上に書いたような様々な理由で、私は、結婚式ができるようになるまで入籍もしないつもりではいる。

けれど、入籍を後回しにすることに対する恐怖もある。

浮気や心変わり

まず思いつくのは、浮気や心変わりをされる可能性。
結婚したところでそういう可能性は0にはならないけど、籍を入れていない状態のほうがより、精神的なハードルが低いような気はする。

だから彼氏には何度も繰り返し伝えている。
「婚約は、書類とか提出なくて口約束だけでも、結婚の予約という契約なんだからね?」
「何かあったら、結婚しているのと同じように、慰謝料の請求とかだってできるって法律で決まっているんだよ?」

知らないでやるのと、知っていてやるのは違う。
知っていてやるならそれなりの覚悟があるのだろうと思う。

知っていても、知らなかったふりをすることもある。
だから、「何度も伝えたよ」という事実を用意することが、まず必要だ。

もちろん、私も充分に理解しているというのを彼にも伝えていることになる。
浮気なんてするつもりもないけど。

不測の事態が起こったら

もう一つは、なにか不測の事態が起こる可能性。
一方が重い病気になったとか、多額の借金ができたとか、結婚することで「相手に苦労を背負わせることになる」ことが予想される場合。

結婚して長年経った後なら、それも二人の問題として覚悟できるかもしれないけど、今そんな不測の事態が起こったら…。どうなるかは想像ができない。

とりあえず、既にある膿は、出し切ることにした。
私からは、軽度だが持病で不整脈があること。遺伝性の高い病気を親が経験していること。あとは親との関係。
彼の情報も聞き出した。健康診断表も見せてもらっている。だいたいの通帳残高も知っている。
いまのところ、お互い、問題ないと思える範囲だった。

私の中では、自分が病気になる可能性というのが一番高いと思っていて、不安だ。

だからこそ、これは婚約する前からだけど、自分の状態とその不安を、事細かに、相手に伝えている。
「いま脈抜けた」「最近増えてる気がする」「怖い」「具合悪いから今日はもう寝る」
健康状態も、精神的な不安も、体力など生活への支障も、悪いほうを隠さずにすべて伝えている。

実際は、病院できちんと検査して問題はないと言われているので、そこまで心配はいらないのだけど。
人よりややリスクが高いのは確かだろうし、あとから「聞いてないよ、そんな大したことじゃないと思ってた」と言われないように、彼の前ではおおげさに扱っている。(彼以外の前では健康ぶっていることのほうが多い)

これだけ伝えた上で、結婚を決めてくれた彼は、きっと私が病気になってもそばにいてくれるつもりだろう・・・と勝手に思っているし、その覚悟に応えなければと、私も、彼に何かあっても一緒にいる覚悟をしている。

何が起きるかなんて予想はできないけど、起きてからでは決断できないこともあるから、事前にあるていど、覚悟だけはしておいたほうがいいと思う。