コロナ延期続きで、結婚式のモチベーションが下がってしまった

普通の、昔に夢見た通りの結婚式をやりたくて、コロナ渦での縮小開催などをせずにずっと延期していたのだけど。

最近、急に、結婚式へのモチベーションが下がってきた。

そして、結婚式のモチベーションが下がるのと同時に、私は、自分がブスになっていくのを自覚している。

 

きっかけ

こうなったきっかけの瞬間は、はっきりわかっている。鏡を見たときに頬がたるんで落ちていた。それだけのこと。

結婚が決まってから、結婚式に向けて、実はちょこちょこ、美容治療に手を出していた。切ったり縫ったりの整形はしないけど、レーザーなどの照射系や、歯のホワイトニング、姿勢をよくするために整体に通ったりもした。それらの施術の効果ではあるのだけど、結婚式が近づくにつれて自分がどんどん綺麗になっていくような感覚があったし、それが嬉しかった。

少し前に、ウエディングフォトを撮ろうという話をしたあとは、その準備として、人生で初めて顔ハイフ(たるみ治療)を受けた。でも結局ウエディングフォトの話は何も進まないまま、ハイフの持続期間を過ぎて、一時期はきゅっと引きあがっていた頬がすっかり戻ったのに気づいたとき、「何のために痛い思いをして治療を受けたんだっけ?」と思った。

この瞬間を境に、モチベーションがぐっと落ち込んだ。

この出来事の悪かったところは二つ。
一つ目は、施術によってどんどん綺麗になっていくのが、時間が経てばすぐ戻る夢だと実感してしまったこと。
二つ目は、その短い夢の間に、ウエディングフォトを撮らなかったこと。私は撮りたいと話したのに、彼からは何の反応もなかったという、彼に対する不満。

 

ブスになっていく思考回路

ハイフの効果が切れたことに気づいた、このときから急に、綺麗を目指す気がなくなった。
結婚式を先延ばしするほど自分が歳をとって老けていくことはわかっているけど、それ以上のスピードで悪化していると思う。

まず太った。外出時に日焼け止めも塗らなくなった。結婚式で髪は長く編み下ろしたくて(いわゆるラプンツェルヘア)、そのために髪を腰まで伸ばしてたけれど、最近はろくにヘアケアもしていなくて、面倒で切りたくなってきた。

「いまハイフ打ったって、結婚式までに効果が切れてしまうなら、日取りが決まってから打てばいいや。」というのと同じように。

「いま痩せたって、結婚式まで維持するの大変だし、日取りが決まってから準備期間の半年で頑張ればいいや。」みたいな感覚がすべてに対してある。痩せることの難しさなんてもうさんざん分かっているのに、髪が半年で伸びる長さには限りがあるのに。わかってるけど、ゴールが見えないと、頑張れない。

 

「結婚準備」の目的

結婚式がしたい。それは、私個人の憧れでもある。
でもそれだけじゃなくて、結婚準備期間という今しかできないデートを、彼と一緒に楽しみたいという思いもあった。

「恋愛」→「二人暮らし」→「結婚準備」→「子育て」→「貯金」…
彼とこれから何百年も一緒にいても飽きずに楽しく過ごすために、その関係段階ごとに変化をつけて、その段階でしかできないデートをして、それぞれに大切な思い出を作っていきたい。私はそう思っている。このブログも、その記録のつもりで始めた。

なのに、「結婚準備」というテーマ期間のデートに、彼が乗ってこない。

男の人は結婚式に興味がないとか、そういうことじゃない。付き合いたてのころから変わらない同じようなデートだけしてたら、刺激がなくなってマンネリになりそうだから、今だけの臨時イベントで変化をつけたい、ということ。マンネリ防止のための努力は一緒にしてほしいし、結婚準備というテーマがダメなら他のテーマを提案してほしい。

けど、私だけが空回っている。

一年以内にウエディングフォトを撮ろうと提案して彼が無反応だったあたりから、このすれ違いを感じている。まだそれから一年は経っていないけれど、話題にも出ないし、きっと考えてもいないだろう。

「彼が一緒に楽しんでくれないなら、結婚準備というテーマはやらなくていいか」と諦める気持ちもあるし、「段階ごとのデートを一緒に楽しんでくれる人と結婚したいけど、彼で良かったかな…」という、彼に対しての不安も少しある。嫌いになったわけではないのだけど・・・

 

浮かれ続けていたかった

ちょっと前まで、結婚式は憧れだらけで、あれもやりたい、こんなこともできると、想像するだけでも楽しかった。
ところがいま、結婚式の演出について想像しても、「今更そんなことやるの恥ずかしい、っていうかこの年齢でさむいでしょ」みたいな感覚がある。浮かれ気分が落ち着いてしまったらしい。

冷静になったら恥ずかしいこともあるだろうとは最初から思っていて、でもそれを浮かれたままやりたかった。とんとん拍子に話が進む印象が残るように、浮かれ気分をずっと維持するために、工夫もしたつもり。結婚準備というデート期間のなかでも、「まずは半年、家事分担と生活を整える!」「次に指輪!簡単に決めずにたくさんのお店を回って選ぶ!」と一つ一つのテーマにわざと時間をかけたり、「1年以内にフォトウエディングを撮ろう」みたいに定期的に新しいテーマも出したりしたのはそのためで、とにかく飽きて落ち着くことがないように気を付けていた。空回りもあったけど。

けど、テンション持たなかったな。ああ。

 

プロポーズからやり直したい

もう結婚式を諦めて籍をいれちゃおうか、そう考えるのと同時に、全く別の考えが浮かぶ。

結婚式もないし、彼も協力的じゃないし、もうこのまま、入籍もしないで同棲でもいいかも…。

彼と別れたいわけでは決してない。結婚したくないわけでもない。ただ、強いて言うなら、「プロポーズからの一連の流れを、イチからやり直したい」というイメージだけがある。

幸いなことに、私たちは婚約はしているけれど、プロポーズはまだということになっている。正確には、一度あったけどノーカンになった。もしいつかコロナが落ち着いてから、良いタイミングでプロポーズからやり直せたら、そこからとんとん拍子に話が勧められたら。いま彼に対してもやもやしている気持ちも、コロナでぐだぐだになって下がった美容と結婚式のモチベーションも、全部いい感じに回復して幸せに結婚できるんじゃないかなって、そんな理想だけが漠然とある。

…さすがに自分でも、こじらせすぎている自覚があるから、彼には言わないけど。
良いタイミングがあったら、「ちゃんとプロポーズをしてくれ」だけは言ってみようかなぁ。